ルート871 柳井市地域おこし協力隊ブログ

協力隊に興味を持つ人や地域資源の情報を提供しています

中山間地域づくり実践セミナー参加報告②

土曜日のセミナーの振り返りパート2です。

今回は地域おこし協力隊制度の活用がうまくいく勘所といったテーマ。

原稿用紙3枚分と少し長いです。

 

 

 

講師

西塔(さいとう)先生は福岡県の元地域おこし協力隊員。

西塔企画という会社を立ち上げて、色んなことをしているんですが、現在は協力隊員と自治体の橋渡しの様な方です。

講師の経歴はなんと東大で物理学を専攻していたというバリバリの理系。

ご本人も全く興味がなかったわけではなかったのでしょうが、奥さんが中山間地区の研究をしていたのがきっかけだそうですよ。

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内容の一部

地域おこし協力隊と自治体どちらもWIN-WINの関係になるためにはどうすべきか?

一言で言えばミスマッチを防ぐって事でしょうが、実際どんなミスマッチがあるのでしょうか?

 

自治体から協力隊への不安

・現場を知らない

・予算を無駄使いされては困る

 

イベントも投資も同じだと思いますが、見ず知らずの人には預けられませんよね。

信頼ありきで費用対効果が得られるかといったところでしょうか。

 

協力隊から自治体への不安

・私はボランティアなの??

・今の業務が自分の将来にどんな利点が??

 

協力隊の一番の悩みは将来でしょうね。

手取り15万円でボーナスなしの生活なので独身ではない限り貯金は減ります。

そのため、どうしても将来の事業だったり協力隊としての成果を考えます。

東京大学の名誉教授の養老孟司先生も、貧困とテロの関係を自著に述べていますが、経済的に余裕がなくなると正常な判断ができなくなるという話は多少理解できるなと…。

シラキチは焦らず自分のできることをやる事で客観視できるようにはなりました。

 

ミスマッチを防ぐには

結論は話し合いによる調和以外にないんでしょうね。

お互いが共存共栄できるように話合う必要があります。

そのための大前提は、総務省が掲げる以下の3つの優先度を決める必要があります。

  • 協力隊の定住・定着
  • 協力隊の独立or起業
  • 地域おこしの成果

 

レジメにもあった言葉ですが、全部を目指すと誰かが不幸に…とあります。

協力隊が幸せになれなかった自治体は、その自治体にとっても良いイメージに繋がりにくいのかなとも思います。

 

 

さいごに~講義を終えて~

西塔先生と講義を終えてしっかり話をすることができたのですが、

シラキチと共通して言えることは

家族と当たり前の生活を送れるようになりたい

・・・だけなんですよね。

任期中はやはり西塔先生の苦労は多かったのかなと思われます。

 

最後に余談ですが、

協力隊の任期途中で辞める理由の上位は”家族の問題(離婚や不倫含む)”だそうです。

シラキチは起業・独立も考えていますが一番大事なのは家族です。

家族に愛想をつかされない様に活動には従事していけたらなと思いますよ。

 

では、また~