ルート871 柳井市地域おこし協力隊ブログ

協力隊に興味を持つ人や地域資源の情報を提供しています

協力隊になる前に知っておきたいこと:セミナーを通じて

昨日のブログでも少し紹介していますが、山口県庁で開かれた

地域おこし協力隊セミナーに参加してきました。

 

講師は夏にお会いした西塔(さいとう)先生

nc20-1005482.hatenablog.com

※福岡県・上毛町の元協力隊員です。

 

丸一日講義で、午前中は協力隊の基礎講座

前回受けた時とほとんど同じ内容でしたが、今回は少し詳細をピックアップしたいかなと思います。

批判的に捉えられかねない部分もあるかもしれませんが、改善すべきところとして捉えて頂けるとありがたいですね。

文字数は2000字、長文です!!

 

【目次】

 

 

全体像

 

セミナーしょっぱなはこんなイラストが出されました。

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長い鼻に長い角・・・そう、です。

 

インドの王様が盲目の人に象を触らせたら・・・

  • ある人は足を触り:これは木のようなものだ
  • ある人は鼻を触り:これはホースのようなものだ
  • ある人は・・・etc

象の一部を言い表しているんですが、象そのものを指してはいない。

 

この逸話から全体像って言葉が生まれたそうです。

つまり、一つの物事も立場が変われば見え方は違うという点です。

 

 

 

協力隊の雇用

 

あまり知られていませんが、協力隊の雇用形態は、

  • 正規職員扱い
  • 非常勤扱い
  • 委嘱(雇用関係なし)

・・・の3パターン。

 

山口県内の協力隊では周防大島のみが委嘱にあたるようです。

委嘱の場合は、厚生年金から国民年金になることなど税については予め知っておくべきでしょう。

 

県内でもっとも多いのは非常勤。

非常勤だから副業可能という風にしている自治体でも、業務時間内に副業可能・不可があったりします。

  • そりゃ~時間内は無理でしょ・・・って場合もあれば、
  • 将来的な生業のためなら通常業務に支障が出ない範囲で業務時間内でもOK

・・・という場合もあります。

自分の勝手な解釈ですが、募集要項に任期後の生業を作りをうたっている自治体は副業しやすい環境なのかもしれません。

 

協力隊やその受け入れ先の難しいところ

 

受入の難しい点は詳細な打合せがないまま受入れられるということ。

曖昧さを減らす努力されている自治体とそうでない自治体とでは今後の募集に差がつくかもしれないですね。

 

業務内容も、自治体の困りごと対応と生業づくりの場合があると思いますが一長一短です。

前者の場合、将来の生業を作りにくい反面、地域との繋がりを作りやすい利点もあります。

一方、将来の生業作りが主眼の場合は事業以外の繋がりは作りにくくなるかもしれません。また、やってみて思い描くものと違っていても軌道修正しずらいかもしれません。

 

 

信頼を作る

 

受入れ側の自治体が悪いから、何もできないだとかいう協力隊もいます。

 

正直、腐ったみかんはいらねぇ・・

 と思うこともあります。

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※腐ってはいませんよ^_^

 

グチって、火種になることをは絶対避けるべきと講師も言ってます。

信頼を得て地域にとっての架け橋になれるべきといった話もありました。

 

予算でもめる事が多いように思いますが、個人的には身銭を切ってやる覚悟をもつことが一番かなと思います。

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毎月通っている写真塾は身銭を切っていますが、

身銭をきって広告を作ろうとした際、これは単発になるから駄目だとかヒリヒリした感覚を持ってアイデアを絞れたと思います。

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※意外とカミソリ負けします

 

協力隊の予算

 

これもよく誤解が生じることですが、

自分の予算が(最大)400万のはずなのに、おかしいということ

  • あるはずの予算がないない問題
  • 事業化予算がもらえている協力隊、隣の田んぼは青い問題

内訳をざっくり載せていますが、

満額もらえている協力隊は少ないようです。

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※住宅費:50万、経費:100万(車維持費、PC、移動旅費など)

 

特別交付税措置のため、給与200万+活動費150万をまず自治体が立て替えます。

人づての話を統合すると、活動費の残り50万は総務省の監査が厳しいのではと思います。

監査に通らない場合は最悪、自治体負担の可能性があるのかもしれません。

また、自治体が立て替える面も厳密にいうと、配属部署が立て替えるようです。

部署の大きな事業と被った場合、天秤にかけられる可能性もあるのかもしれません。

 

隣の田んぼは青いの理屈にしても、一人で車代を負担する協力隊員と複数の協力隊員でシェアする場合では、他の雑費に回せる金額も変わってきます。

また、自治体のしたい事と、協力隊のしたい事が共通の場合、自治体の予算を基に事業を手掛ける(手伝える?)ことができます。

 

さいごに

講義前半の基礎講座の中で、

<地域おこし>という仕事はない。

定義や共通了解の無い仕事をするのだから苦労するのは当たり前といった話がありました。

 

シラキチは幸いにして、早い段階からある程度の疑問には答えてもらっていました。

定義や共通了解のない仕事だからこそ自分達で再定義する必要もあると思います。

 

これから協力隊になる人ある程度、自分自身のロードマップをもっておいて欲しいなと感じます。

 

受入側や協力隊本人において重要なことは

 

話し合いの場を設けること。また、そこで方向性を話せる様に準備すること。

 

・・が一番重要な気がします。

 

協力隊は自分次第で新たな発見の連続です。

セミナーの後半では任期後にむけた心構えといった内容ですが、

できればいつもの様に軽めに書きたいな〜と思います。

 

では、また~